毒舌メイド 【完】





私にこれ以外の選択肢なんて無い。それが一番ムカツクんだよね。


成本君は長いテーブルのある食卓(食堂?)の席に座って、ご飯を食べ始める。


「今日のお食事は――……」


執事の人がすらすらと今日のメニューの詳細を言っていく。


〇〇産の〇〇……とか。〇〇国の〇〇で作られた……とか。


……感心するよ、本当に。


長ったらしい呪文のような説明を聞いていると、


「新入り……? 名前は?」


変な男に話しかけられましたー。回し蹴りしてもよろしいでしょうかー。


「……水城真桜です」