―――――――――― ―――――… ―― ガチャ… 私がドアを開けると、椅子に座ってパソコンに向かっている成本君が見えた。 「……悠馬様。ご夕食の準備ができました」 無表情で淡々と言うと、背中を向けていた成本君が振り返った。 な、なんで急に反応するかな……。 「部屋、変なところ無いか?」 「え? あ、はい。とても使いやすいです」 勿論、後半言ったことは一ミリも思ってないこと。 なのに成本君は、パソコンを閉じながら「よかったな」と呟くように言う。