『哲也は?』 『……あっ、あの……妹さんの所です』 『そう』 私はどうしていいかわからなくて リビングのドアの所から動けずにいた 彼女はきっと菜月さんだ 横山さんの奥さんだった人 横山さんが忘れられない相手 横山さんに電話しないとって思ったけど 私 横山さんの携帯番号知らない 今まで番号知らなくても困らなかったのに……