あなたが教えてくれたこと




言葉に詰まった私の顔を横山さんが見る



昨日みたいな目じゃなくて普通の目で



初めてじっくり見た横山さんの顔は世間で言う



“優しそう”な部類の顔だった



『……私は恥ずかしくないけど…』



『ならそれでいいんじゃない?』



『……うん』