広いリビングに入って



綺麗な夜景を見つめながら



普通の人はきっと



初対面の私を泊めてくれたりしないだろうなって考えると



自分がすごく勝手なお願いをしたような気分になった



体の関係もなく泊めてもらうのは初めてだったから



『……ごめんね。明日には帰るから』



『帰るって何処に?』



『……家とか?』



『帰る家がないって言ってただろ?』



『……まぁそうなんだけど…』