『……手つないでてもいい?』 『あぁ』 『…押すよ?』 哲也に聞く必要はないけど 今からチャイムを鳴らすんだって自分に言い聞かせるみたいに呟いた 自分で押したチャイムの音が耳に響く 玄関の向こうから「はい」って懐かしいお母さんの声 ガチャって開けられた鍵の音に繋いでた哲也の手に少し力が入る