だけど



『ねぇ哲也?』



『ん?』



『私もそう思ってた』



『何が?』



『……ちょっと恥ずかしいけど哲也が考えてるみたいに思ってた』



そう言うと抱き締める手にまた力が入る



『だって好きなんだもん。哲也とそうなりたいって思うよ』



『そうか』



『うん』



『もう限界だ』



やっぱり旅行に来て良かったって思う



哲也が思ってる事をちゃんと聞けて不安がなくなってく



お風呂でずっと密着してたせいで



完全にスイッチが入ってしまったらしい哲也は



少しいつもと違って見えたけど



どんな哲也も私は大好きだと思う