どのくらいそうしていたんだろう。
ふと、ヤマタロの腕の力が緩んだ。
見上げると、すぐ目の前にヤマタロの顔がある。
こんなに間近でヤマタロの顔を見るのは初めてだ。
「あー、気が済んだ」
ヤマタロは、今まで見たことがないくらい綺麗で、だけど男らしい顔をしていて。
私はそんなヤマタロから目が離せなかった。
「……苦しかった?」
「うん。とっても!」
私が眉間にしわを寄せてわざと怒ったふうに言うと、ヤマタロは笑って、私の前髪を掻き上げた。
そして、額に軽く触れるだけのキス。
「……やっぱり、もうちょっとだけ」
もう一度ヤマタロに抱き寄せられる。
今度は、優しい、柔らかいハグ。
周りから、女の子の黄色い声が聞こえてきた。
お昼の時間を過ぎたと言っても、お店にはまだたくさんのお客さんがいる。
それに、ここがいくら奥の席だと言っても、こんなことをして目立たないわけがない。
「……ねぇ、みんな見てるよ?」
「恥ずかしかったら、顔隠しとけば?」
そう言って、ヤマタロは私の頭を自分の胸に押し当てた。
私はされるがままにヤマタロの胸に顔を埋めた。
なんでだろう?
今、初めて抱きしめられているはずなのに、私の体はヤマタロの体にしっくりと包み込まれていた。
それはまるで、ずっと前から私のために用意されていた居場所のような、懐かしい感覚さえして。
私は、幸せで胸がいっぱいで、そのまま意識を失いそうになった。
ふと、ヤマタロの腕の力が緩んだ。
見上げると、すぐ目の前にヤマタロの顔がある。
こんなに間近でヤマタロの顔を見るのは初めてだ。
「あー、気が済んだ」
ヤマタロは、今まで見たことがないくらい綺麗で、だけど男らしい顔をしていて。
私はそんなヤマタロから目が離せなかった。
「……苦しかった?」
「うん。とっても!」
私が眉間にしわを寄せてわざと怒ったふうに言うと、ヤマタロは笑って、私の前髪を掻き上げた。
そして、額に軽く触れるだけのキス。
「……やっぱり、もうちょっとだけ」
もう一度ヤマタロに抱き寄せられる。
今度は、優しい、柔らかいハグ。
周りから、女の子の黄色い声が聞こえてきた。
お昼の時間を過ぎたと言っても、お店にはまだたくさんのお客さんがいる。
それに、ここがいくら奥の席だと言っても、こんなことをして目立たないわけがない。
「……ねぇ、みんな見てるよ?」
「恥ずかしかったら、顔隠しとけば?」
そう言って、ヤマタロは私の頭を自分の胸に押し当てた。
私はされるがままにヤマタロの胸に顔を埋めた。
なんでだろう?
今、初めて抱きしめられているはずなのに、私の体はヤマタロの体にしっくりと包み込まれていた。
それはまるで、ずっと前から私のために用意されていた居場所のような、懐かしい感覚さえして。
私は、幸せで胸がいっぱいで、そのまま意識を失いそうになった。


