その日、部活が終わると、私は1人で家へ帰った。
最寄り駅で電車を降りて、徒歩10分のところに私や陽人が住んでいるマンションがある。
マンションの近くまで来ると、ジョギングをしている陽人に会った。
陽人ってば、部活の練習で走った後だっていうのに……まだ走り足りないんだろうか。
「おぅ、お帰り」
私の手前まで来ると、陽人は足を止めた。
「汗びっしょりだね」
「まあな、これが気持ちいいんだって」
息を切らしながら陽人は笑った。
「今日の晩メシ、すき焼きらしいぞ」
「何で知ってるのよ」
「おふくろが言ってた。一緒に食うらしい」
「また?」
寒い季節になると、なべやおでんなど、2世帯一緒に食べることが多くなる。
私たちは並んで一緒に帰った。
(これがダメって言われても、仕方ないじゃん……)
思わず慎の顔が脳裏をよぎる。
最寄り駅で電車を降りて、徒歩10分のところに私や陽人が住んでいるマンションがある。
マンションの近くまで来ると、ジョギングをしている陽人に会った。
陽人ってば、部活の練習で走った後だっていうのに……まだ走り足りないんだろうか。
「おぅ、お帰り」
私の手前まで来ると、陽人は足を止めた。
「汗びっしょりだね」
「まあな、これが気持ちいいんだって」
息を切らしながら陽人は笑った。
「今日の晩メシ、すき焼きらしいぞ」
「何で知ってるのよ」
「おふくろが言ってた。一緒に食うらしい」
「また?」
寒い季節になると、なべやおでんなど、2世帯一緒に食べることが多くなる。
私たちは並んで一緒に帰った。
(これがダメって言われても、仕方ないじゃん……)
思わず慎の顔が脳裏をよぎる。