「姫じゃないし…朝から何かご用ですか?俺、まだ眠いんだけど…」


ため息を吐きながら、ゆっくりベッドから起き上がる


「もう10時だよ?あのね、アップルパイを作ってきたの!食べて、食べて!」


起き上がった俺の腕を引っ張りながら、葵が言う

アップルパイより
葵を食べたい…

っとは、言えないので


「わかったから…着替えるから…先に行ってて」

「そう言って、また寝るんでしょ?ダメだよ!ココで見張ってる」


この子…
何言ってるの?

あぁ、もういいや
朝から色々考えるの面倒くさい…

だから、俺は葵が居るにもかかわらず着替え始めた