あのウソについては、まだ意味が分からないが、もしかしたら彼女の借金について、気を使わせないように言っただけなのかもしれない。

 結局、とても優しい人なのだ。

 だから、きっと放っておけなかったのだろう。

 あの日、初めて店に出た危なっかしい態度の彼女を、保護しようと思ってくれたに過ぎないのだ。

 シュウの言葉は、よく分からないし難しかったが、それでも、カイトが優しい人であることを裏付ける発言をしてくれた。

 決して理解し合える相手ではないが、彼はカイトのことをよく理解している人なのだ。

「お世話になりました」

 話が終わって、ぺこりとメイは頭を下げた。

 胸に抱いているお金が音を立てる。

 本当は、これは受け取ってはいけないように思えていた。

 だが、カイトが自分を助けてくれたことを、フイにはしたくなかったのだ。

 もしも、無一文で外に出た場合、ああいう仕事でもなければ、彼女を雇ってくれそうなところは見つからないだろう。

 せっかくカイトに助けてもらったこの身体を、ちゃんと自分で守って行こうと決めたのだ。

「私は、別に何もお世話などしていません…そして、あなたがいなくなることで、全て元通りになることを望んでいます」


 シュウは、最後までシュウだった。