行くと大志が答え、行かないと私が答える。
ねぶた祭りは大好きだけれど、父の仕事場へは興味がない。
行けば、お弟子さんや、お手伝いの人に気をつかい、挨拶まわりし、買い出しに行かされ…。そうゆうのが面倒なのだ。
だいたい、うちがこんなな貧乏なのだって、10年前、父が突然会社をやめ、祖父の田畑を引き継ぎ(つまり脱サラして農家になった)、おまけに、祖父の意志まで引き継いでねぶた絵師になったせいだと思う。
そのせいで、母はこれまで勤めた老舗デパートの美容部員をやめ、突如、農家の嫁になった。
朝早くから、夜遅くまで、寒い日も暑い日も畑で過ごした母は、あっという間に日に焼け、肌がガサガサになり、おまけに、よく食べるようになったもんだから、ブクブクと肥えた。
キレイに化粧し、美容部員の制服を着こなした母が、自慢だったのに…。
ねぶたは好きだが、ねぶた絵師になった父を、素直に応援してあげることがなんとなくできないのは、そういうワケもある。
ねぶた祭りは大好きだけれど、父の仕事場へは興味がない。
行けば、お弟子さんや、お手伝いの人に気をつかい、挨拶まわりし、買い出しに行かされ…。そうゆうのが面倒なのだ。
だいたい、うちがこんなな貧乏なのだって、10年前、父が突然会社をやめ、祖父の田畑を引き継ぎ(つまり脱サラして農家になった)、おまけに、祖父の意志まで引き継いでねぶた絵師になったせいだと思う。
そのせいで、母はこれまで勤めた老舗デパートの美容部員をやめ、突如、農家の嫁になった。
朝早くから、夜遅くまで、寒い日も暑い日も畑で過ごした母は、あっという間に日に焼け、肌がガサガサになり、おまけに、よく食べるようになったもんだから、ブクブクと肥えた。
キレイに化粧し、美容部員の制服を着こなした母が、自慢だったのに…。
ねぶたは好きだが、ねぶた絵師になった父を、素直に応援してあげることがなんとなくできないのは、そういうワケもある。



