老犬チロと私たちの絆

い、いまの何?


バクバクと動く心臓を抑え、私はようやく状況を理解する。


さっきのアレ(色白で冷たい雰囲気を纏った蝋人形のような美少年)は、隣の家に引っ越してきた隣人で、自分の部屋と隣り合わせになった部屋は、彼が使うのだ。


窓の下をながめる。


引っ越しやの男が二人で荷物を運んでいるが、ずいぶん少ない。


さっきの男の子の母親だろうか?


ずいぶんと派手な女人のが中へ入るのが見えた。


父親や兄弟らしき人はいない。


母親と二人暮らしなのだろうか?


それにしても、きれいな男の子だったなぁ。


私はもう一度隣接した彼の部屋に視線を移したけれど、ブルーのカーテンが開くことはなかった。