チロが我が家にやってきたのは、私がまだ一歳に満たない頃だった。
母の弟の貢おじさんが、祖父の畑でさ迷っていた小さなチロを連れ帰ってきて、私の誕生日プレゼントとしょうし、半ば強引に我が家に押し付けたのだとか。
貢おじさん…
私は、ほとんど記憶からぼやけてしまった彼の顔を思い浮かべようとするのだけれど、くっきりと浮かぶのは、母の実家の仏間に飾られた写真だけだ。
ふっくらとした丸顔で、いかにも人のよさそうな笑顔の叔父は、大志とよく似ている。
母より三つ若い。
叔父は、私が小学校に上がる前の年に病死している。
母の弟の貢おじさんが、祖父の畑でさ迷っていた小さなチロを連れ帰ってきて、私の誕生日プレゼントとしょうし、半ば強引に我が家に押し付けたのだとか。
貢おじさん…
私は、ほとんど記憶からぼやけてしまった彼の顔を思い浮かべようとするのだけれど、くっきりと浮かぶのは、母の実家の仏間に飾られた写真だけだ。
ふっくらとした丸顔で、いかにも人のよさそうな笑顔の叔父は、大志とよく似ている。
母より三つ若い。
叔父は、私が小学校に上がる前の年に病死している。



