老犬チロと私たちの絆

働いているから、羽振りだっていいし、デートも車。そのせいか、二つしか年の違わない千尋が、ずっと大人に思える。


それに、千尋はかっこいい。


私にとっては、自慢の彼氏なんだけどなぁ…。


そう考えると、思わず顔がにやけた。


そうだ、仕事が終わったら、すぐ会いに行けるように、今からやることやっちゃおう。


私は、マロンを定位置(部屋の隅っこにマロン専用ベッドがある)に戻すと、帽子をかぶり、外に出た。