鬼に愛された女



「甘くておいしい」


しかも見た目も可愛い苺

あ〜、苺に嫉妬しますわ〜!


苺の味を味わっていると、かすれた声が美月の耳に届く


「もし、そこのお嬢さん。ワシになにか食べるものをくださらないか」


「誰ですか!?」


御簾の前にみすぼらしい着物をまとう老人が一人、すがるように座っていた


「お願いします。どうか……!」


「わ、わかりました。さっ、中にお入りくださいまし」


御簾を開けて老人を招き入れる


「今はこれしかないので、すみませんが我慢してください」


「いや、助かるよ」