+--+--+--+--+--+--+--+ 「案外早くついたな」 とある屋敷の前に神威は降り立つ 神威は車を使って、美月と近江、それから鋼と都に来てしまった 妖の車だから、人が使う車よりも早く走ることができる そして、妖の車だから普通の人には見えない 「ここが神威様の言っていた行きたいところですか?」 神威の手を借りながら美月も車から降りる 「そうだ」 短く返事をすると、美月は屋敷を見てかなり驚いている様子だった 「ここは……!」