キミニアイヲ.

莉子の首元に輝くのは、あの日楓が『似合いそう』と言った、ピンクゴールドのネックレスだった。



「形に残るものも何かあげたくて」



背後で優しく微笑む楓の、その気持ちが嬉しくて


嬉しくて堪らなくて


今日で何度目か分からない涙が溢れてくる。



「あたしなんかが…こんなにしてもらっていいのかな…?」



目に一杯涙を溜めて見上げる莉子を、楓は優しく抱きしめる。



「俺はね、こんなに誰かに何かしたいって思ったのは初めてなの。
“なんか”じゃないんだよ、俺にとっての莉子は」



力強く放たれるその言葉は、莉子が無いと思っていた存在価値と自信を取り戻してくれる。