そして、私たちは咲彩の家まで戻ってきた。


もちろんその後は、咲彩のお母さんのご飯を食べたり。

咲彩と話をしたり、すごく楽しかった。


夜、私はどうにか咲彩から祐人の話をたくさん聞きだすことができた。



もてるけど彼女はいないとか。


寄ってくる女が佐野の名前に目のくらんだやつらばっかりとか。


そのせいで香水のゐおいが特に嫌いだとか。


もう、佐野の社員として働いていていつ佐野の社長になってもおかしくないとか。


で、これが一番重要なこと。


…祐人の秘書が次々にやめているから、今、秘書課から祐人の秘書を探していること。



これから、本格的に祐人の会社に私が潜入することになると思う。


なんだか、そう思うと咲彩までもをだましているために心が痛くなった…気がした。