「私は……佑月。大学生かな」 「佑月さんかぁ!…あ!」 私が名前を言うと、サエちゃんはポン!と思い付いたように手を叩く。 「そういえば、何年か前、ユズって人もいたよね!」 「あ〜そうそう!結構かっこよかった!何で突然辞めちゃったんだろ…?」 ユズ。 私がいたこと、誰かが覚えてくれたんだ。 「きっと…何か理由があったんじゃないかな」 「まぁ〜人生いろいろだしね!」 「あなたたちは、誰が好きなの?」 _