俺が離れようとしても、この女。 何で、ついて来るんだよ! 「まだ何か用があるのか?」 少しイライラしてきた。 ただでさえ、ムシャクシャしてたのに。 あおるなよ。 「う〜ん…じゃあ、もうはっきり言っちゃいますねぇ!アドレス交換しませんかぁ!」 はぁ〜。 出た。 結局それだよ。 俺の何が知りたいの? 俺の何が好きなの? 「ごめん、無理。俺、女のアドレスとかいらないから」 俺が冷たく断ると、柚菜は泣きそうな顔になる。 ゆずはゆずでも。 コイツは、ユズナ。 ユズキじゃなくて…よかった。 _