愛して。【完】






「ここに住んだら、家賃なしだぜ?しかも、水道代も全部払わなくていい。食事は俺等が払う。…と言うより、全部俺持ちだ」




……“家賃なし”


……“水道代も何もない”


……“食事無料”




あたしの今持っている問題が、一気に解消されてしまった。


あたしの通帳に入っている残りの残金は、あまりない。


そろそろヤバいと思ってたところなんだけど…


男に食事を奢ってもらうことで、少し食事代を浮かしていた。


そして、ここに住めばすべてが解消される。


…でも、逆に問題も出来る。


男と会えないし、


蓮の女になんなきゃなんないし、


遊ぶことも自由に出来なくなる。


…どっちを取ろうか。


う~ん、と唸るあたしを余所に、蓮が言う。




「住むだろ?つーか、さっきから言ってるが拒否権は無しだ」




…拒否権なしって、誰が決めたんだよ。


あ、蓮か。


何て思いながら、蓮に視線を向ける。