愛して。【完】






「相手してもらうためにあたしを連れて来たわけ?相手してほしいなら早く言ってよ。



つーか、あたしは不良とする趣味ないって言ってんのに……
するならはやくしてよ。

あたし、早く帰りたいんだよね」




そう言ったあたしに、隼が飛びつく。




「真梨、女の子なんだからそんなこと口にしちゃダメッ!
それに、俺等はそんなコトするために連れて来たんじゃないよッ」


「じゃぁ何で連れて来たのよ。


する以外の理由がある?
相手してほしいならしてあげるけど、あんた等なら相手してほしい女なんて山ほどいるでしょ。

あたしもそんなに暇じゃないの。
要件があるならさっさと言って」




あたしに抱き着いてくる隼をほっといて、蓮に視線を送る。




「クッ…やっぱお前、面白いな。噂の水川真梨がこんな女だったとは思わなかった」


「言いたいことはそれだけ?」


「いや…お前、今日から倉庫通え」




唐突に蓮に言われた言葉に、体が固まる。




「それは…どういう…?」


「ハッキリ言えば、姫になれってことだ」


「姫…?」




意味が、分からない。


…って、今日どれだけ思っただろうか。


何て思いながらも、蓮の言葉に耳を傾けた。