愛して。【完】






意味が、分からない。


目が寂しいって言ってる?


何言ってんの、隼。


あたしに寂しいって感情があるわけない。


あたしは、いらない感情は捨てて来た。


“寂しい”





“悔しい”





“悲しい”


も、全部捨てた。


その感情は、持ち合わせてない。




「そんな感情、あるわけないじゃん。…てか、それより離して。あたし、帰るから」




隼が少し離れたとはいえ、目の前には隼、両隣には蓮と大河。


――逃げられない。


でも、逃げろ、とあたしの心が訴える。


ここで逃げないと――…あたしが、崩れる気がする。


あたしが今まで積み重ねてきたものが、呆気なく崩れる気がするんだ…