あたしが言い終わった後、隼を見ると…
隼は、静かに涙を流していた。
「っ…お前にっ!女のお前に、何がわかるんだよッ!!」
「わかんないね。だって、あたしはアンタの女嫌いの理由なんて知らないし。わかるわけない」
「――っ」
隼は、あたしに言いかえせない。
そりゃぁそうでしょう。
だって、あたしの言ってることは当たってるんだから。
「…隼、あたしはあんたの過去を知らないけど。
誰だって過去があって今があるんだから、そんなに過去を恨まない方が良い」
そう、自分で言って、自分で笑った。
…あたし、馬鹿みたい。
自分だって、過去を恨んでるくせに。
生まれて来たことを、恨んでるくせに。
矛盾、してるじゃん。
クッと笑って、隼を見る。
すると隼は、いきなりあたしに抱き着いた。
両隣にいる蓮と大河も目を見開いている。
多分、後ろにいる颯と鷹樹もそうなっているんだろう。


