愛して。【完】






「だからぁ、何であたしが…「蓮っ」




あたしの声を遮って聞こえた声。


思わずそこに視線を向けると、そこには女顔のモヒカンくん。




「何だ、隼」




へぇ、モヒカンくん、隼って言うんだぁ。


初めて知ったよ。


でも、隼があたしを見る視線は、痛い。


軽蔑するような…汚いものを見るような……嫌な視線。


推定だけど…きっと、隼は女嫌いだ。




「何だよ、この女っ!何で女なんか倉庫に連れて行くんだよ!倉庫に入れるのは総長の女だけだろッ?!」




…ほら。


“女なんか”嫌い、でしょ?


あたしと、一緒。


あたしも、女なんか大っ嫌い。


…だから、自分も大っ嫌い。


簡単に嘘をつく女も嫌いだし、


勝手に思い込む女も嫌いだし、


媚を売る女も嫌い。


そして…あたしみたいな、噂に左右されて自分を捨てた女も、大嫌いだ。