疑問形にしたのには、理由がある。
一応、ケータイはあるから連絡は出来る。
でも、そこに入っているのはいたって普通の男子高生の番号。
この学校ではサボって帰ったり出来るが…普通の高校で出来るわけがない。
しかも、まだ昼休みにもなってない。
多分、11時くらいだろう。
そして、そんな考えがわかっているようで。
「どうせ、サボれるような男いないんだろ?」
と、蓮斗はニヤッと笑う。
普通の人だったらこんな風に笑うと気持ち悪いのに、そんな風に笑ってもカッコいい蓮斗がムカつく。
あたしも、こんな風に笑っても気持ち悪くないんだろうか。
蓮斗も、十分綺麗な顔をしているのに、あたしみたいにならないのだろうか。
…それが、なんかムカつく。
そりゃぁ、あたしは髪色も瞳の色もおかしいけど。
蓮斗だって、十分綺麗で整った顔してるじゃん。
なのに、何で――…あたしみたいな目じゃなくて、真っ直ぐ光の宿った目をしているんだろう。
やっぱり男と女じゃ違うのかな?
あたしだって、願うなら――…男に生まれたかった。
女だから、男に好き勝手されて、こんな生活送ってるんだから。
女で生まれたことは、あたしの人生最大の汚点だと思う。
…ま、あたしが生まれたことがまず汚点だけどね。


