「…普通に喋れよ、真梨」


「…だね。こんな姿見られて本性隠す方が頭おかしくなりそう」




そう言って、またニコチンを摂取。




「…で、何でここにいんの?」




いきなり話し方も声のトーンですら変わったあたしに、大河以外が目を見張る。


…ん?


よく見たら、朝のモヒカン君もいるじゃん。


獅龍幹部クラスが勢ぞろいだね。




「ん?何でって、屋上を溜まり場にしようと思って」


「ふ~ん、ってはぁ?屋上を溜まり場ぁ?この状況見てわかんないの?あたし、いつもここでサボってんだよね」


「見たらわかる」


「じゃぁ、ここを溜まり場にしたらあたしがここでサボれなくなるのはわかるよね?」


「そりゃな」


「……それを知った上でここを溜まり場になんかにしないよね?」


「…それは総長である蓮が決めることだ。俺は知らん」