愛して。【完】






グイッと後ろから肩を引かれて、星宮の腕の中から蓮の腕の中に移る。




「蓮…?」


「何勝手に出て来てんだよ」


「…タカが嘘つくから」


「あいつ使えねぇ」




なんだかすごく酷いことを呟いて、蓮は星宮に視線を移す。




「…で、結局お前は何が目的なわけ?」




蓮の問いかけに、星宮は胡散臭く笑って。




「真梨ちゃんをいただきに………ってのは冗談で。まあ報告とある噂を聞いたから遊びに来ただけ」


「噂…?」




星宮の言葉に眉間に皺を寄せる。




「あ、真梨ちゃんは知らないのかー。そっかぁ、そうだよね」


「おい、星宮」




ぎろりと睨んできた蓮に、星宮はハイハイ、とヘラリと笑う。




「そのことはいいから報告ってなんだよ」


「ああ、邪鬼解散したから」


「そうかよ」


「え、解散したの?」




興味無さそうな蓮の腕をすり抜けながら、少し現状について行けずにそう零す。




「うん。もともと俺の代で解散させるつもりだったから」