【隼side】
タカからきた、一つのメール。
蓮達が病院に行ってからしばらく経ってからきたそれには、タカの親父さんから聞いたらしい話が大まかに書かれていた。
颯に送られていたそのメールを俺が見たのは、大河と颯が倉庫に買い物から帰ってきた時だった。
「…っ」
それを見た瞬間、昔を思い出して吐きそうになる。
“栄養失調”
そのワードに、体が震えるのがわかる。
振り下ろされる拳は、俺の心を蝕んでいく。
腹が減ったという感覚すらなくて、言葉にするなら“無気力”な日々。
母さん、と名を呼ぶことすらできずに、周りのもの全てに顔を背けていた。
そんな日々が、真梨にもあったのだろうか。
俺はあの日、確かに真梨が俺達の側にいることを許した。
だけど、ただそれだけ。
女嫌いの俺の中でも最も嫌いな部類である真梨。
俺の中のそれは、なに一つ変わってない。
変わってない、はずだったのに…
派手で、遊んでて、甘い声で。
そんなイメージは、ほんの数日で崩れ去った。


