「水川さんのこと…支えてやれよ、お前等」
ニッと笑って、俺等を交互に見る。
「きっと飯を食べて来てない分、風邪も引きやすいし体力もない」
親父の言葉に、こくりと頷く。
真梨は遊び人。
毎夜毎夜ヤり放題。
でも……真梨はきっと、親父の言う通り体力が無い。
だから、怖いんだ。
真梨がどうやって体力を無くさずにいたのか――いや、本当はわかってる。
多分、行為にほぼ全部の体力を使っていたのだと思う。
そしてその行為が、きっと真梨ちゃんを生かしていたんだ。
俺と、一緒…
その方法は別かもしれないけれど。
俺と一緒、だ。
「だから…ほんの少しでもいいから、毎日三食食べさせろ。んで……お前らが、傍にいてやれ。男遊びに走らなくてもいいように…」
きっと、親父は気付いてる。
俺と真梨が同じようなことをしていることに。
だから、傍にいてやれ、なんてことを言うんだ。
それが俺には、お前が仲間達に支えられた分、今度は真梨ちゃんを俺等で支えろ、って言われてるように聞こえた。
先に頷いたのは、俺だったか蓮だったか、わからない。


