愛して。【完】






第一印象と本当の姿が違うのは、ある意味当たり前なのかもしれないが、それで勝手な偏見を持たれて困るのはこっちだ。


まぁ、真梨ちゃんに至っては噂がありすぎて第一印象もくそもないが。




「んー、なんとかなるだろ。そこまでは俺も面倒見る気ないし」


「はぁ?巻き込んだのはある意味俺等だろ?怪我とかしたらどうすんだよ」


「そんな早々、怪我なんてしねえって」


「でも、そんなこと言ってて――」




――バァン!!!!




大河とタカの言い合いを遮って、大きく扉が開く。


入ってきたのは、珍しく息を切らした虎太郎。




「どうした?」


そう問えば、




「み…水川真梨が、女子生徒に絡まれて…っ階段からっ、落とされました…!!」




虎太郎の叫ぶような声が屋上に響いて。




「…は?」


「あ゛!?」




大河の間の抜けた声と、蓮の機嫌の悪い声が同時に頭の中を飛び交った。





【颯side end】