そう、当たり前のことだ。
隼の過去はあれだけじゃない。
もちろん、あんなに少しの間で女に気を許せるほどのものではない。
「隼、何かあったらどうするんだよ」
「そんなの真梨の責任でしょ。俺はどうでもいいし」
タカと隼の会話を聞いて、人間はつくづく面白いと思う。
だって、第一印象とその人の本当の姿は全く違うことが多々あるのだから。
その事実は、俺達だって例外ではない。
大河は割と第一印象と変わりないみたいだけど、それ以外は全くだ。
蓮は“クール”
タカは“バカっぽい”
隼は“可愛い”
俺は“面倒見が良さそう”
とか大体がそんな感じに思われているが、俺の知ってる俺達は全然違う。
蓮は自己中な俺様だけどちゃんと仲間を大切にする、意外と熱いやつだし、
タカは確かに声も大きいしバカっぽいけど面倒見はいいし、実際のところ、ここで俺達のお守りをしてるのはタカだし、
隼は甘えただけど、口は悪いし腹黒だし可愛くねぇし、
俺は――…面倒臭がりで他人に興味なんてなくて、情報系に強いから副総長という立場にいるだけで、こいつらの保護者になった記憶は全くない。
どちらかと言えば、保護者はタカだしな。


