【颯side】 「…颯は、何であたしが“姫”になることに反対しなかったの?」 その疑問に、なかなか答えられなかった。 だって、真梨ちゃんがどうしようもなく、憎めなくなってしまったから。 強く見えても、どこかしら儚く弱い気がしたから。 すべて、どうでもよくなるくらい、ほっとけないと思ってしまったから… 「~~認めてやるって言ってんだよ、バカッ」 ガラにもなく言った言葉は、俺の体を熱くさせるのには十分で。 そんな顔を晒したくなくて、俺は真梨ちゃんを置いて校舎へと入って行った。