愛して。【完】






颯があたしをよく思ってないことはわかってる。


だからこそ、不思議なんだ。




なぜ、蓮があたしを倉庫に連れて行った時に反対しなかったのか。


なぜ、“姫”にすることに反対しなかったのか。




不思議で、仕方が無い。




「俺は…」




颯の瞳から、目を逸らさない。


颯も、あたしから目を逸らさない。




逸らせないわけじゃない。


逸らさないんだ。







――――――
――――



学校の前で車が停止する。


颯はあたしの視線から目を逸らし、車から降りる。


続くように、あたしも車から降りた。


だけど、あたしをおいてスタスタと歩いて行く颯。




「ちょ、颯?!」