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「んんー…?何、時?」




ポツリと、冷たい空間の中で呟く。


当たり前に、それに答える人はいなくて。


さっきまでいた筈の蓮さえいないことに、今更気づいた。




あ…そっか…


さっき、蓮にキスされて…


失神……




それを思い出した瞬間、ボッと顔が火照る。


あんなキス…初めてした。


頭がボーッとして、気を失うほど甘く、激しいキス。


思い出すだけで、体が熱くなる。


蓮の奴、何であんなキス…


…って、それはあたしが変なこと言ったからか。


“あたしのこと、好きなの?”


なんて、聞くんじゃなかった。


そんなこと、絶対ないのに。