―――――
――――――――
―――――――――――…





――温かい。


これは、誰?


菜穂…?


菜穂なの?




その名を呼んで手を伸ばすけど、それは空気を切るだけで、何にも触れない。




菜穂、どこ…?




温もりは、すぐ近くにあるのに。


それに、菜穂に触れられない。




菜穂…菜穂……




――あ。


あたしの手が、何かに…菜穂に、触れた。


菜穂だ……温かい…