「…てか、いつまで見てんの」
そんなことを言われて、ハッと我に返る。
と言うより、周りの状況に気が付いた、と言う方が正しいのだろうか。
その状態と言えば、俺の左に蓮がいて、蓮の左には隼と大河がいて。
いたっていつも通り。
いたって普通。
だけど…ただ一人、いないことに気が付く。
――そう。
俺の右にいた、タカがいないことに。
そんなことにほんの少し動揺して、視線が定まらない。
そんな俺に気が付いたのか、それとも他の奴らも同じような反応だったのか。
「タカなら、鼻押さえて出て行ったけど」
そう言った真梨ちゃんは、俺たちの考えていたことを読み取ったらしい。


