「同じって?何が?」
「んー?
何となく思っただけ。颯がわかんないならいい」
何て、真梨ちゃんは笑うけど。
わからない、わけじゃない。
俺と真梨ちゃんが似てる、なんてのは、前から思っていたこと。
ただ――…違うのは、遊んでるかそうでないかだけで。
それ以外は、同じようなものだと思っていた。
いや、思ってる。
この心の内の闇も。
どこか、似ているような気がして――…
だからこそ、俺は真梨ちゃんを認めたくないのかもしれない。
そして、真梨ちゃんは今“同じじゃない”と言った。
“似てない”と言った。
でも、真梨ちゃんが言いたいことはそんなことじゃないと思う。
だって、ほら。
俺を見て笑う真梨ちゃんは、同じじゃないけど――…同類だ。
似てるけど――…似てない。
俺達は多分、纏っている雰囲気が同じなのだろうと、心の中で思った。


