愛して。【完】






はぁ、と溜息を吐きながらも、手招きしている蓮に近付く。


「何?」と問うと、蓮は前触れも無くあたしの肩を抱いた。


その瞬間、校門前は悲鳴で埋め尽くされた。


ぎゃ――!!とか言う悲鳴とも言えない叫び声は、嫌でも耳に響く。




「うっるさ……つーか、蓮離してよ」


「…ヤダ」




ヤダって、あんたねぇ?!


こういうことするから、変に勘違いされるんでしょ!!


これ以上馬鹿な女達を煽るな!!


怒りの矛先を向けられるのはあたしなんだからね?!


離してよ!と、あたしの力で離れられるわけもないのに、蓮の手を離そうと暴れる。


でも、それはあたしの後に車から降りた隼があたしに抱き着いて来たので抑えられた。


抱き着いて来た隼は、そのままえへへ~、と言ってあたしの髪を弄りだして。


右から蓮に肩を抱かれていて、左から隼に抱き着かれているあたしに嫉妬の視線と沢山の罵声が飛んできたのは、言うまでもない…











それでも気にすることなく蓮は歩き出し。


肩を抱かれたままのあたしも、抱き着いている隼も…


体を引っ張られるように、学校の中に入った。


勿論、後ろから颯達もね。