教室に入るとさまざまな声が。


「木下さんだよ。蓮様と本当に付き合ってたら、笑えるよね」


「ほんとほんと。容姿が違いすぎるでしょ」


「蓮様ファンクラブに潰されるんじゃない?かわいそー」


皆がそんなことを言ってる中、梨奈のもとへ向かう。


「梨奈ぁ~」


「あらルナ。おはよ」


いつもと変わらない笑顔で挨拶してくる。


梨奈は気づいてないんだろうか?


いやいや、梨奈は噂に人一倍敏感。


知らないはずがない。


「うん。おはよ。どうしよ梨奈」


「噂が消えない限り、酷いめにあうのは確実」

「そんなぁ…」


絶対蓮のファンクラブが黙っちゃいないだろうな。


大きなため息をつく。


「ルナ、噂のことはいいとして、今日試してみてよ。自分の気持ち」


「分かった」


「放課後カフェで結果報告」


「了解」


会話が終わったと同時にチャイムが鳴る。