言い過ぎた、とは思わない。寧ろ足りないわよ馬鹿やろう。

でも目を付けられるのは御免だから。


「すみません一介のファンクラブ会員如きが反論して。でもお宅にも非があることを忘れないでください。しかし私も一応謝っておきます本当にゴメンナサイ、うふふ、ではサヨナラ」

「チィッ、馬鹿にしてるのか!?」

「はい、そうで…ごほんっ!失礼、そんなわけ無いじゃないですか」

「………くそ、うぜぇな」

「あらやだ酷いですね」


愛想が尽きたような顔をして、男は手を離してくれた。

実はずっと爪先立ちだったのよね。胸ぐら掴まれてたから。

…背の高い奴とか縮んでしまえ。



「俺は、ファンクラブみたいな奴がいるから…」


社会不適合者の呟きに反応する。

は?
ファンクラブみたいな奴がいるから?なんですか?

友達が出来ないとか言いたいんですか。

アホが居るわ。