へなちょこヒーロー参上!

ヒーローは、
思う。

自分がいつか
去ることを伝えれば、

女の子は
悲しむだろう。
失望するだろう。

自分はもう、
女の子と一緒には
いられない。

それは、
再び女の子を、
暗闇へ突き落とす
ことだった。



もし、別れを
伝えずにいれば、

少なくとも
赴任している間は、
女の子と
一緒にいられる。

期間が終わる日も、
悲しむ女の子の姿を、
見なくて済む。


だったら、と
ヒーローは
考えたよ。

黙って
立ち去った方が、

自分にとっても、
女の子にとっても、

良いんじゃ
ないか、ってね。