後は彼らが好きなようにやってくれるだろう。

「黎にも見せてあげたかったな、このザマを」

中條は近くに止めてあった車に乗ると、その場を後にした。


その翌日、根本と岩田で河川敷で焼死体となって発見された。

「本当にやってくれるとはねえ」

ニュースを見ながら、中條はニヤニヤと笑った。

もしバレたとしても連れて行かれるのは、自分が高い金を出して雇った彼らの方だろう。

金を渡す時に、あらかじめそう言っている。

自分の名前は決して出すな…と。

それらを承諾したうえで、行動したのだ。


中條はキッチンでコーヒーを作る。

「――黎が目覚めたら、どびっきりのコーヒーを用意してあげるからね」

お湯が沸いた。