ジリリリリリリ ……… 「んあっ?!」 朝だ…気づいたときには時計が8時を回っている 「やっべ」 今日に限って母親は仕事父親は出張…… 「最悪だ」 でも、まだ間に合うかもしれない そう思って学校に急ぐ 「はあ、はあはあ」 キーンコーンカーンコーン…… 「間に合った…」 「おせーよ、隼人」 颯太の馬鹿でかい声のせいで全員の視線を浴びる俺…… 学校での俺はいつも真面目で大人しいから、みんな物珍しそうにこっちを見る ただひたすら黙り込む俺は静かに席に着いた