幕末陰陽師

◆─────────────◆

もう少し気付くのが遅ければ、キツネは死んでいただろう。






一体どれだけの数の異形どもを退けてくれていたのか、
それさえも分からない程、異形の血の海が広がり、灰と化した死体が散乱していた。






あれから3日経つが、キツネはまだ目覚めない。






調伏する事しか能の無い己の無力さに、唇を噛んだ。