家に着いた。 狭く、古い家だ。 そこにあるのは主様が調伏に使う道具のみ。 それ以外は見当たらない。 主様は家に入ると、少し疲れた様子で何かを書き始めた。 “きょうとしゅごしょく”への報告書なのだ、と主様は言っていた。 私は家の外で見張る。 主様はよくたちの悪い異形に狙われる。 主様には強い力があるらしく、その魂を食らおうとする異形が後を絶たないのだ。 ふと、後方に気配を感じた。 ―――来た。