「玲哉ー、聞こえる?」
『聞こえるよ
そっちはずいぶんと静かだな
今外に警察すごいんだけど』
玲哉との通信で俺は玲哉のほうからサイレンが鳴っているのが聞こえた
「今美術館にいる
で、確か玲哉英語読めるよな?」
『人並みにね』
そんな返答がきて、俺は通信をライブ映像に切り替えた
優れものでしょ♪
藤丸が能力を持たない俺たちに用意してくれたの
「これ読んでほしいんだけど」
『あ?配送元が中国とかイタリアとかあるけど。
ちなみに相手は森中洋司
恐らく美術館の館長だろうな
で、中身は?』
ぶっきらぼうに言う玲哉の指示に答えるように俺は木箱の中身を開けた
『へぇ、こんなとこにそれがあるなんてな』


