怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$




「キルアー!!」


威勢のいい声に一瞬振り向いた俺




カチャ


え……カチャ?





音を頼りに視線を向ける俺



「え゛。」





手錠をかけられた左手。

そしてその先は鎖になっていて、その鎖をたどった先には勝ち誇った表情の佐原警部


あれま。捕まっちまった




「ハッハッハ!!
怪盗もまさかこんな形で手錠をかけられるとは思っても見なかっただろっ」


あー。色んな意味でな……
これどうやって作ったんだろ?





「佐原警部、まだ俺は盗んでないんですけど

ちょっと反則じゃないですか?」


「バカやろう!!反則なんて言葉をお前が使うな!!」




まったく、大人げない。
いたいけな高校生に向かってあんな言い方するなんて……


ま、大してダメージくらってないけど