「でけえ……」 ポツリと呟く俺の視線の先には立派な塀で囲まれた日本の城のような建物が建っていた 『ここが姫華が暮らしている城だよ』 「え!?姫華ってヤツまさか本物の姫なの!?」 『まぁ、領主の娘だから近からず遠からずかな』 へー。藤丸ってビック狙いなのかー 「で、こっちがバリスの本部だ」 平太がいった先には、姫華の住む城に負けないほどの広く高い塀が立ちはだかっていた 「さ、行こう」